被害妄想で背筋が凍ったり、水玉模様で鳥肌が立ったり、仕事帰りの総武線で氷結を飲んでいるところを、顔の良い関西弁のカップルに見られながら堂々と飲み干して帰路に着く。イルミネーションが眩しく見える夜には、柄に似合わず人恋しさを一層引き立たせると同時にその倍以上の苛立ちを覚えさせるので、この時期の飲酒は尚更捗る、出会い系アプリをとっては消してとっては消している。今年の夏に興味本位で会った男は女々しくて吐き気がした。もっと普通に、もっと穏やかに下衆い話をしながら、心が満たされるまでアルコールを摂取したいだけなのに、なんで性とか身体とかが代償になるんだろう。今それらに対してなんの魅力も感じない自分にとっては無駄足でしかなくて、チョコレートの包み紙と一緒に丸めて捨てた。服よりも脱がなくちゃいけないものがあるのだ、と思う。
いい加減に大人になりなさいよ、と言い聞かせては洗濯物をギリギリまで溜め、退勤して家に着いてから日付が変わるまでダラダラと飲んでいる。エリートOLや、キャバ嬢や、富豪になれたらこんな安酒は飲まなくて済んだのかもしれない、連絡の来ない好きだった男も空き缶に入れて潰して捨てた。そういう汚い部分が明日の浮腫を形成してしまうんだ、と思う。
